第15代会長 杉浦さん インタビュー

ご芳名: 杉浦雅人さん
Q1:

青年中央会会員として活動されていた中で、一番印象に残っているエピソードは何ですか?全国会長になり、経済産業省の官僚と仲良くなり、様々な話の中、官僚の話した「中央会はこのままでは統合される」という言葉でした。

Q2:
会社や事業主としての活動と、青年中央会会員としての活動を両立していく上で、当時気を付けていた事は、何ですか?
仕事でも何でも、「できない」と言わないこと。

Q3:
青年中央会の活動を通じて得た事で、現在まで役立っている事はありますか?
とても多くの人脈

Q4:
座右の銘や貴方を変えた一言など、人生に影響を与えた言葉があれば、お教え下さい。
「全ては世の為、人の為に」
「人を愛し、人を生かし、人を許せ」


Q5:
最後に、今の青年中央会会員達に伝えたい事及び望む事がございましたら、お教え下さい。
大政奉還の時代
10数年前、ピーター・ドラッカーの「断絶の時代」を読み、新たなる時代の到来を感じた。あらゆる組織、あらゆる形態のシステムが崩壊し切り離されるという内容である。
現状の組織では、現在の問題を解決する事はできない。全てがイノベーションを起こし新たなるシステムなくしては、問題解決に至らないと著者は述べていた。
私は、正直理解に苦しんだ記憶がある。現実に断絶とはいかなる形態であるのか。変革とは何を指針に行って行けば良いのか。ただ、現状のシステムでの閉塞は、感覚のみで「確かにある」という雲海をさ迷う感じを覚えている。
ここ数年、官僚・政治・経済・地方自治の関係をつぶさに観察して来た。この時代の流れは、明らかに「明治維新」を彷彿させる。いや、維新の数百倍・数千倍のエネルギーが渦を巻いて動き出した。官僚体制・政治の権力・経済の仕組み・地方自治と中央集権等が問題解決に関し、全くと言って良いほど機能しないのである。北朝鮮ミサイル問題など、官僚・政治機能はピクリとも動かなかった。たまたまミサイルは日本上空を飛び越えて行っただけである。もし正気の沙汰ではない北朝鮮がミサイルに核弾頭を装備していたら・・・。
絶対!あり得ない!と言い切れるのであろうか。北朝鮮の国民百万人分の食糧を、ミサイル費用にあて、その国民が「餓死」している現状において、ミサイルを発射する国家を、本当に信頼できるのであろうか。現状のシステムが崩壊し、問題解決ができる日本ではない事を、如実に物語っている。
官僚からの「大政奉還」を成し得たとしても、渡された国民(政治家)は問題解決に的確なる答えを用意することができるのであろうか。答えはNOである。政治家の前に国民の「自立」が成し得てはいないのである。アメリカ合衆国だったケネディーが就任演説で述べたあまりにも有名な言葉「これからはアメリカが国民に何をしてくれるかではなく、国民がアメリカに何ができるかの時代が到来した」この言葉を、日本国民が真に理解し、実践する時が来たのである。

さて、私たちの中小企業団体中央会に視点を当ててみよう。この組織は上記にある官僚と国民(政治家)の図式と同様の形態をとっている。会自体の運営を中央会職員が企画運営してきた。経済が右肩上がりの成長を示しているとき、このシステムは有用であり、時代に即応した組織(システム)であった。しかし、補助金等目に見えて減少し、平成11年12月中小企業国会において、国は団体に支援をするのではなく、頑張る企業にスポットをあて支援をして行く。と明言したのである。その後全国各地に「中小企業支援センター」なるものが設立され、中核となる「中小企業基盤整備機構」が設立された。商工3団体といわれる商工会議所・商工会・中央会は統合を目指し、国は確実にその歩を進めている。
この組織においても「大政奉還」以外生き残る道は無い。経営を机上の空論で行ってきた時代から、現場主義・顧客主義にして行かなくては企業の存続はあり得ず、団体中央会もまた然りである。会員はこの会のあるべき姿を今一度考査し、イノベーションをおこし、時代に即応したリーダーが必要な時代に入った。


ありがとうございました。


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